新潟大学ビジョンサポート外来からのお知らせです。
視覚障害者を支援するにあたってはその不自由さを可能なかぎり具体的に理解することが望ましいのですが、視覚障害にもさまざまな状態があるため見え方を想像したり不自由を具体的に考えたりすることは大変難しいものです。
そのため視覚障害を体験するシミュレーションツールが各種あり、視覚障害を想像するためのステップとして有用です。
従来市販されている、本格的なシミュレーションゴーグルは定評のあるものですが、セットが高価であることや、体験する人が使いまわす必要があるにもかかわらず、迅速な消毒が難しいものが多いため、新型コロナ禍以降は活用がやや難しくなっている状況です。
そうした中で、簡単に安価に作れてさまざまな視覚障害の体験ができるゴーグルを作成いたしました。一人当たり数十円ですので、体験会や体験授業などでは個人持ちとし、使用後は使い捨てにすることができますので衛生的です。
誰の顔にでもフィットして周辺に隙間が少ないので、視覚障害体験の質も既製品とくらべてそん色ありません。 軽量で圧迫感もないので、両手を使った視覚障害体験に集中しやすいと思います。
(名称は「HSゴーグル」です。鹿児島大学眼科 斉之平先生が命名してくださいました。「Harigai式視覚障害シミュレーションゴーグル」の略で発案者 張替涼子の名前に由来します。)
しっかりした紙、やわらかいゴム紐、市販のすきまテープ(100均やホームセンターにあります)があれば作成できます。(ほか、場合によっては透明~半透明のプラスチックの小さなシートが必要になりますが、クリアファイルや食品容器などを切って活用できます)
↓ 身近な材料で作れます
「すきまテープ」は接着できるスポンジです。
↓ 紙の本体に貼ります
↓ 両脇にゴムをつけたら本体は完成。さまざまな視覚障害のシミュレーション用紙を作り、スポンジの枠の中に入れ替えて使うことができます。
本体一つで全盲、中心暗点、視野障害、全体のかすみなど多彩な視覚障害を体験できます。
↓ 印刷して切り抜いて作ることができる型紙(PDF)があります。
ご希望の方に進呈します。
型紙と解説書をご希望の方はメールで下記までお申込みください。
メールアドレス:oryou3★icloud.com (★を@に替えて送信)
件名:HSゴーグル型紙 送付希望
本文: ご所属・お名前 あればフリーコメント
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